医院開業と経営 Q&A

  • Q6 交際費はどこまで必要経費になりますか?
  • A6 個人病医院の場合には、薬剤費、診療材料費、医療器械の保守点検料、院内清掃料など、経営に直接
    結びつく経費(直接経費という)でないと、必要経費には認められません。
    交際費は、事業関係者などに対する接待、慰安、贈答などのためにする支出です。「経営に直接必要な
    交際費はないはず。交際費のほとんどは実質的には院長の個人的な経費であり、一歩譲ったとしても、間接的な経費である」と頭から決めつける税務調査官もいます。しかし、患者さん紹介のお礼、レントゲ
    ン読影のお礼、税理士へのお礼などのために支出される交際費は、収入増加、的確な診療実施、節税による経営資金の増加など、個人病医院の経営に直接結びついた経費として認められるものです。
    実務的には、接待飲食代の領収書に「・・・に対するお礼」などと記載し、経営に直接必要な経費であることがわかるようにしておけば、
    簡単に税務否認されることはなくなります。