Q.19
 医療法人の出資持分を移転するのであれば、役員退職金などの大型経費の支出があるときに実行すると、より効果的であると聞きました。その理由を教えてください。

 

 

A.19
医療法人の出資持分評価は法人の利益、純資産の額に左右されます。医療法人は配当が禁止されているため、税引後の利益全額が法人内部に蓄積されます、そのため、医療法人が赤字でない限り、純資産が膨らみ、出資持分評価は年々高くなります。この状態で出資持分評価額は年々高くなるため、利益、純資産の額の引き下げを行った後に移転するのが効果的です。利益、純資産の額を引き下げるには、大型経費の計上が最も簡易な方法です。例えば、役員退職金の支出、設備投資による減価償却費の計上等です。ただし、過大な役員退職金の支出により税務否認を受けないようにすることや、大型支出のため医療法人の資金繰りを考慮することなどの注意が必要です。

 

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