① 架空人件費の計上
納税額を減らすために、人件費を水増しするといった悪質な手段が用いられることがあります。実際には働いていないアルバイトの給与を架空計上するものです。すでに退職した人間の名義を用いたり親戚筋の名義を一時的に借りたりするケースが想定されます
これらはいずれも意図的な脱税ですので、税務調査で事実が発覚した際には、重加算税が課されます。くれぐれもこのようなことがないようにご留意ください。
② 親族に不相当に高額な給与の支払い
親族に支給する給与として、個人事業主の場合には青色専従者給与があります。 青色専従者給与は事業主の恣意性が介入しやすいので、税務当局から租税回避の手段と捉えられ易くなります。 このため「青色事業専従者給与に関する届出・変更届出書」による事前届出金額の範囲内で労務の対価として適切であるかどうか、経験年数・職務内容や世間相場、経営者の支払能力などから検討して、適正額を支給する必要があります。